黒木渚 初の私小説『檸檬の棘』
- 2019/10/21
- Works
2019.11.05 発売 『檸檬の棘』著者:黒木渚
装画を担当させていただきました。
黒木渚 初の私小説『檸檬の棘』
許せない、苦しい、わかってほしい。
私は「特別な子ども」になりたかった。
孤独と怒りを抱えた少女が、崩壊寸前の家庭を捨て、
全寮制の中学校へ行くのは圧倒的なひらめきだった。
家を出て行った父と、それを受け止めた母、静かに悲しむ弟。
四人家族の輪から最初に抜けたのは、私。
それでも私は「父親」という存在にいつまでも囚われている。
“この話を書かずに、のうのうと作家人生を送れたなら良かったのにー” 黒木渚